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ITCクラブ室
セールスフォースシステムのご紹介

セールスフォースシステムのご紹介

2012年3月05日 記 : 松井 夏希

セールスフォース・ドットコム社を鈴木専門指導員と一緒に訪問調査しましたのでご報告致します。この会社のシステムの特徴はCRM(カスタマ・リレーション・マネージメント)をクラウドシステムで実現できることです。中小企業もこのサービスを利用し、個々の顧客履歴を管理することができます。

CRMとは顧客管理のシステムです。顧客ごとに用意した履歴の格納場所に、やり取りの情報を蓄え、顧客の今までのサービスの履歴を管理します。顧客のニーズにきめ細かく対応し、顧客の利便性と満足度を高め、顧客の忠誠心を高め、顧客をファンにするのが狙いです。繰り返し、商品を購入頂くことが狙いです。特徴は先端のサービスをクラウドで可能とすること。このため容易に利用ができます。反面、顧客情報をクラウドで管理するという側面から、守秘義務の面で高度なセキュリティ技術を必要としています。

セールスフォース・ドットコム社は米国カリフォルニア州に本社を置いています。1999年3月に、マーク・ベニオフにより設立されました。CRMソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスを提供し、ビジネスアプリケーションおよびアプリケーション・プラットフォームをインターネット経由で提供しています。

2000年に日本法人のセールスフォース・ドットコム社が設立されました。現在、この会社のシステムを導入している企業は全世界で10万社以上あります。業界トップです。取扱いやすい高度なシステムを支える高度なセキュリティシステムに注目すべきでしょう。

▲ 日本オフィスの玄関と筆者

このシステムは見込み客を含めた顧客管理も可能です。顧客の獲得と獲得後の満足度の充実という目標を達成するためには、相手の要望を整理し、商品化して提供することです。

従来、各社は営業のシステムとして営業員の単純なスケジュール管理を行ってきていました。案件と作業の紐付け(ひもづけ)が困難でした。割り当てミスや漏れが発生します。このシステムは業務の進捗が可視化され、ミスがなくなり、売上予測も立てられるようになるのが狙いです。

▲ セールスフォースの特徴
(セールスフォース・ドットコム社資料より)
▲ 機能を組み合わせる事により、様々な高品質のシステムが短期間、低コストで構築する事ができます。
(セールスフォース・ドットコム社資料より)

以下は我々の考察です。我々は教育現場への利用方法を検討しました。学生毎の管理、教師の業務管理、授業と試験の管理に利用することで、情報が明確になり指導に役立つと思います。授業を受けたい学生、こんな授業を行ってみたい教師、こんな学校生活がしたい新入生など、要望に対しての対応を行うためのデータとなります。教師と学生とのコミュニケーションがとりやすくなり、授業の進め方、方針、取り入れたい授業などをスムーズに進めていくことができると思います。又、募集活動やスポーツなど、学業以外の管理にも応用が可能だと思います。

現在、各企業では業務に合わせて様々な管理システムが活用されています。CRMを経験することは、社会人として必須なスキルを学ぶことだと思います。又、ITCクラブ内で研究環境を用意することにより開発経験を積むことができます。学生の進路の間口が広がるのではないでしょうか。既に、このシステムを導入している学校の事例があります。そこでは教員と学生のコミュニケーションが加速し、必要な時に適切な指導を行えるようになったそうです。

サービスを提供する立場と受ける顧客の立場があります。効率的に成果を高めるためには管理システムが必要となります。教育現場においても例外ではなく、加速度的に「教育、指導、管理」に活用されていくのかも知れません。学生の貴重な3年間を有意義に、そして教員が限られた時間を有効に使用するためにも、CRMシステムは学校経営に有効な手段のように思えます。

以上