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ITCクラブ室
楽しみながら「夢をかたちに」

楽しみながら「夢をかたちに」

2012年11月21日 記 : ITCクラブ専門指導員 鈴木 朗
  • 題名
    : 「ロボットの話」
  • 日時
    : 平成24年11月19日(月) 13:30~14:30
  • 場所
    : 関東第一高等学校 多目的ホール
  • 講演者
    : 学校法人 工学院大学 顧問 工学博士 三浦 宏文博士
  • 参加者
    : 工業科3年1組 増子学級 28名、工業科3年2組 永谷学級 25名、工業科3年3組 加藤学級 30名
      工業科2年1組 桑原学級 37名、工業科2年2組 松本学級 35名

普段、お会いする事ができない研究者の講演を拝聴できたのはとても新鮮でした。 ニュース等から研究者の発見、発明について「自然界をヒントにしている」とよく聞きます。しかし、それは結果に対する理由付けではないかと思いました。三浦博士は研究に対して自然体で気負った感じがしないように見えました。多分、物の見方が自然と調和しているのではないかと思いました。プレゼンテーションで紹介された成果は非常に難しいものですが緊張感を感じさせず、ユーモアと和む雰囲気がありました。身近なものからヒントを得られる方は、静かな水面のように純粋なのだと思います。

また、ロボットを通していくつかの精神面の想像も与えてくださいました。「昆虫は行動に意思があるのか?無いのか?は、当人(当虫?)では無いから分からないが、『条件反射で動く』と考えると再現が人より容易だ。」また「後ろめたさという感情は無い」というお話も印象的でした。

後ろめたさや愛情などの感情は人と高等生物だけのものでしょうか?それとも複雑な条件反射なのでしょうか?

愛情の中には自己犠牲があります。動物も魚も昆虫も種を守るために命を掛けています。それぞれの違いは何だろうと考えました。答えは分りませんが、「意思」について考える機会を与えてくださいました。また、ロボットを考えるという事は、自分の心と向き合う事ではないかと思いました。

▲ 講演中の三浦宏文博士

私は仕事をこんなに楽しそうに語る大人を多くは知りません。参加した皆さんはそれを感じ取って欲しいと思いました。 若者は先輩の背中を見て歩きます。将来、皆さんも若者に自分の仕事を楽しそうに語れる。または、黙って背中を見せられる大人になって欲しいと思います。

仕事には必ず生みの苦しみがあります。しかしそれを越えると新たな目標や夢が生まれて来ます。一つ一つ形にして行くと後には自分だけの大切な道ができます。学生の皆さんが、三浦博士のように「好きな道で夢を形にしながら進んで行きたい」と思ってくださったなら、この講演会は大成功だと思いました。

今回、特に先生方が熱心に聴講されていたのが印象的でした。心に新たな灯が燈ったのではないでしょうか。

以上