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ITCクラブ室
ロボットに想いを込めて

ロボットに想いを込めて

2012年10月18日 記 : ITCクラブ専門指導員 鈴木 朗

ロボットイノベーション2012が東京ビッグサイトで開催されました。

会場には介護・福祉ロボット、災害対応ロボット、コミュニケーションロボット、移動型ロボット、建設ロボット、搬送ロボット、産業用ロボットなどの試作品と社会で実際に活躍しているロボットが展示されていました。私が特に見たかったのは介護・福祉ロボットや移動ロボットです。その感想をお伝えします。

  • 日時
    : 平成24年10月18日(木) 10:00~12:00
  • 場所
    : 東京ビッグサイト
  • テーマ
    : 最新のサービスロボットの展示と大型フォーラムなどを同時開催し、ロボットの社会実装と
      技術革新を進め、ロボット産業の活性化を図る為
  • 主催
    : サービスロボット技術交流事業実行委員会、日刊工業新聞社

会場では介護と人を守り支えるロボットが目をひきました。 説明を聞いている内に、自分や両親が使うことをイメージしてしまいました。 また、福島の被災地で活躍するロボットの映像を見た時は胸が熱くなりました。 そして介護ロボットを見た時は入院していた頃を思い出しました。 誰かを直接手助けすることはできなくても、ロボットを通して間接的に社会に貢献できる事を感じました。

▲ 「災害対策用ロボットスーツHAL」 これであなたもヒーローですね

あるメーカーの説明員が「寄せ集めの技術ですよ」と言われたのが印象的でした。 私は「それは謙遜でしょう」と思いました。形にできたのは、技術や部品が様々な分野で進化していたからこそ出来たのだと思います。

これからも部品は小型・軽量・高品質な物へ進化していくと思いますが、その技術や部品を十分に生かす人材が重要になってくるでしょう。 機械を人に優しく動かす為には誠実さと真心、そして想像力が必用だと私は思います。日本人の感性にぴったりの分野だと思いませんか。 展示会で丁寧に説明してくださった方たちは、とても明るく優しい目をしていました。

▲ 洗髪ロボット かゆい所を指定すると丁寧にマッサージ。「かゆい所に手が届く」親切設計です
▲ 歩行を支援する「人間装着型生活支援ロボット」

製品化された商品は販売店で見ることができますが、学生の皆さんは製品を提供する立場を目指して最新技術を見られてはいかがでしょう? 作っている方達の生の声を聞くと、今までとは違った見方で製品に親しむ事ができるかもしれません。 「あんな便利な製品作りに携わりたい」と思うかもしれません。 技術の裾野はとても広いものです。自分の得意を生かせる仕事に出会えるかもしれませんね。

以上

▲ 千葉工業大学の展示品 「災害レスキューロボット」 多くの種類がありました