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ITCクラブ室
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分りやすい言葉で話そう

分りやすい言葉で話そう.

2013年2月20日 記 : ITCクラブ会員 桑原 直幸
  • 題名
    : 日本とドイツの文化
  • 日時
    : 平成25年2月19日(火)13:30~14:20
  • 場所
    : 関東第一高等学校 視聴覚教室
  • 講演者
    : 東京大学大学院ドイツ人留学生 Vera Schafer 講師
  • 参加者
    : 工業科2年1組 桑原学級 36名、工業科2年2組 松本学級 36名
      普通科1年7組 曽野学級 37名

本日の特別講義はドイツ文化をプレゼンテーション資料とを英語のみにより進められました。最初に Vera Schafer 講師が自己紹介をされ、ドイツで通っていた学校や教会そしてドイツの人気の食べ物やスポーツなどを話してくださいました。その後、ドイツ文化を項目別に教えて頂きました。以下項目別に講演内容を掲載します。

▲ Vera さんはドイツから来られ留学生です。今年の4月にはイギリスに留学します。
地球は「Google Earth」の画像です。

学校

  • 小学校では6歳~10歳まで通学する
  • 基幹学校では11歳~15歳まで通学する
  • 実科学校では11歳~16歳まで通学する
  • 体育学校では11歳~19歳まで通学する
  • 専修学校では11歳~18歳まで通学して卒業試験を受験する

ドイツの学校の科目(※例)

月曜日~金曜日まで学校に登校します。
だいたいの授業時間は7:25~16:45(※休み時間と昼食時間も含まれる)までになっています。
しかし16:45まで勉強する曜日は月曜日の一日だけで、火・水曜日が15:00までになり木・金曜日が午前中までの授業時間になっています。

科目

・国語(ドイツ語)・物理学・生物学・美術・数学・地理学 ・史学・スポーツ・心理学を勉強しています。

大学進学について

原則的には学費は無料ですが、特別入 試課程がある場合のみ別途学費がかかります。しかしそのよ うな場合はとても少ないです。

労働

ドイツの年間労働時間の平均値は1400時間、1日平均にすると8時間です。日本の年間平均労働時間は1700時間あり、1日の平均時間が10時間あります。ドイツの国民的休日は1年間で30日あります。

この様に労働時間が少なく休日が多い理由として、ドイツでは仕事の効率化を大切にしています。職場や学校で居眠りをしている方は滅多にいません。

近年のドイツでは女性の就業率が増えています。働いている割合としては、女性が約59%、男性が約71%です。一般的に女性の方が収入が少ないようですが、若い女性は専業主婦を望んでいません。

環境保護

ドイツでは断熱を利用した省エネ活動が盛んです。理由は二酸化炭素の排出を防ぐためです。最近では、福島原発事故の影響により古い原子力発電所の稼働が停止され、再生エネルギーの太陽光ソーラーパネルが推進されています。

協会

スポーツ、音楽、演劇、動物、チェス等の協会団体があり、多くの人々が加盟し休日の活動を楽しんでいます。どの市町村にも多種多様の協会団体が多く存在しています。

パーティー

日本にもある居酒屋やカラオケ店で開くパーティがあります。ドイツでの伝統的なパーティ(お祭り)としてはSchützenfestSt・Ma・Rt・N、ChristomasEasterFastnachtなどがあります。

雑学

ドイツでは家で靴を脱ぎますが、学校・職場・店では、靴は脱ぎません。ドイツではマスクは殆どしません。ドイツではレストランに行列は、出来ません。ドイツでの友人同士の挨拶は、ハグや頬にキスをします。

講義を終えてからの質問

教師からの質問:日本食は何が好きですか?

答え:何でも好きです。その中でお刺身と天ぷらが一番好きです。納豆は食べられますが苦手です

生徒からの質問:ドイツではやはりベンツを乗っているのですか?

答え:アウディと他にもう一台乗っています

教師からの質問:ドイツでは電車に乗りますか?

答え:ドイツの電車は時間通りに到着しないのであまり利用しません。しかしスイスの電車は、時間に正確なためよく使用しました。日本の電車は車内がとても綺麗で、時間に正確で非常に便利です。

生徒からの質問:なぜドイツではマスクをしないのですか?

答え:普段はマスクをしません。ドイツではマスクをする文化ではないからかもしれません

▲ Vera さんとお会いしたことでドイツが身近に感じられました。

まとめ

英会話のみでの講義は学校始まって以来の出来事でした(最後の質問事項は除く)。聴き取り易い英語で、ドイツの方だとは思えませんでした。英会話がとても上手だったので、何か一つの単語を聴いて、プレゼンテーション資料を見れば理解をする事が出来ました。

特別講義で学べたことは、『正確な語学を身に付ける』ということでした。なぜなら最後の質問事項は、教師と生徒がゆっくりと丁寧に正確 に話した簡単な日本語でした。その内容がUeraSchafer講師に言葉を伝える事が出来、受け答えをする事が出来ました。

外国語を勉強することも大切ですが、もとになる国語をしっかり勉強をしておかなければ、コミュニケーションは取れないことを改めて実感する事が出来ました。究極なるコミニュケーションは『笑顔で正確な語学が話せること』を学ぶ事が出来ました。

最後にUeraSchafer講師から参加した生徒達に、ドイツのチョコレートのプレゼントを頂きました。参加させて頂いた生徒も教師もとても感動した特別講義になりました。本当に心に残る講義を実施して頂き有難うございました。

以上